株式会社オフィスワンが開発した非接触センサーを用いた新システム「Happiness絆」を紹介します。このシステムは介護施設や病院の見守り業務において大きな効果を発揮します。
Happiness絆に搭載された非接触おむつセンサーはシート型で厚さは0.35mmと非常に薄いです。ベッドのシーツとマットレスの間に挟み、排せつに伴う重量変化を検知した後、IoT見守りシステムHappiness絆に通知します。タブレットの管理画面にアラートが表示されるため、スタッフは即座に反応できます。介護施設では夜間の巡回や排せつ確認作業が大きな負担となっているため、Happiness絆を導入することで負担が大幅に軽減し、業務が効率化されます。
従来のおむつセンサーはおむつ内部に取り付けるタイプが主流でした。利用者の身体に直接触れるため不快感を覚えることも多く、衛生管理の手間もありました。また、「濡れているか濡れていないか」の検知しかできないため、おむつ交換が必要ない程度の尿に反応するケースも少なくありませんでした。新型センサーを搭載したHappiness絆は、それらの課題を克服できるだけでなく設置も容易です。利用者ごとに尿量を設定することで、必要以上に利用者を起こすこともなくなります。
一般的なおむつセンサーは排せつの度にセンサーを取り出して交換・消毒をする必要がありました。しかし、Happiness絆の非接触センサーはシーツの下に敷くだけなので取り替える必要がなく継続利用が可能です。センサー本体はアルミや塩化ビニールでできているため、万が一汚れてもすぐに消毒できます。
また、利用者ごとの排せつ量に合わせた感度調節が可能です。排せつ時の重量変化を静電容量方式で検知しているため、外付けのコントロール装置を利用することで段階的に調整できるのです。1回の排せつ量が多い人や少量の排せつでもおむつ交換を希望する人など、個々で状況は異なります。そういった場合でも臨機応変に対応できるため、スタッフに余分な作業が発生することはありません。さらに、蓄積された尿量データを基にその日の体調や前日の水分摂取量に応じた設定の最適化を行えます。
おむつセンサーは非常に薄いので、利用者が不快感を覚えることもありません。コントロール装置は縦13cm・横4cmの手のひらサイズなので、取り扱いに手間取ることもないでしょう。センサーとコントロール装置がそれぞれ独立しているので、一方が故障してもすぐに交換可能です。このように、Happiness絆は利用者とスタッフ双方に優しい設計です。
IoTを導入することでスタッフの業務負担が大幅に軽減されます。その結果介護の質向上にもつながり、介護サービス利用者とスタッフの双方にメリットが生まれます。また、人材の定着率が上がるため、人材確保を急務としている介護業界にとっても大きなメリットとなります。